詳しい使い方は自分で調べてもらうとして、
この記事では、
RCSを最低限ここまで知っていれば扱えるというところまでやることにする。
RCSを使ってやることは、大抵次の4つのどれかになる。
・ファイルを管理ディレクトリに入れる。
・管理ディレクトリからファイルを取り出す。
・管理しているファイルを変更する。
・差分を取る。
この4種の操作さえ覚えれば、
RCSを使うのに何の問題も無いと思う。
ファイルを管理ディレクトリに入れる。
1.管理したいファイルのあるディレクトリにRCSという名前でディレクトリを作る。
2.次のコマンドを入力して、管理ディレクトリに指定のファイルを登録する。(チェックインするという。)
ci ファイル
管理ディレクトリからファイルを取り出す。
1.次のコマンドを入力すると、管理ディレクトリから指定のファイルを取り出せる。
co ファイル
2.バージョン指定や、日付指定をしてファイルを取り出す時は、「r」や「d」オプションを使う。
co -r1.4 ファイル
co -d"2004-05-30 20:00:00" ファイル
3.編集用にロックをかけてファイルを取り出すには、「l」オプションを付ける。ロックをかけない場合、読み取り専用ファイルで取り出される。
co -l ファイル
管理しているファイルを変更する。
1.管理ディレクトリから、ロックをかけてファイルを取り出す。ロックをかけない場合、読み取り専用ファイルで取り出される。
co -l ファイル
2.ファイルを変更する。
3.変更したファイルをciコマンドでチェックインする。
ci ファイル
差分を取る。
1.手元のファイルと、管理ディレクトリのファイルを比べる時は、rcsdiffコマンドを使う。
rcsdiff ファイル
2.手元のファイルと、管理ディレクトリのあるバージョンのファイルを比べる時は、「r」オプションを使う。
rcsdiff -r1.4 ファイル
3.管理ディレクトリにある、あるバージョンと、あるバージョンの差分を取りたい時は、次のようにコマンドを入力する。
rcsdiff -r1.4 -r1.3 ファイル
上のとおりRCSを使うと、途中、いろいろ入力が促されますが、それはログメッセージ入力待ちです。
メッセージを入力してから、「.」(ピリオド)のみの行を入力すると、ログの入力を終えることができます。
今回は以上。
では。